Twitterのプロフィールって重要だと思う

こちらにも掲載してあります。また、匿名ダイアリーにも掲載してありましたが、そちらは削除しました。

 論じられてるのをあまり見たことがないのですが、実はtwitterのプロフィールって重要なんじゃないかなって思うのです。
 つい最近、僕のことをフォローしてくださった方がいて「どれどれ。どんな方がフォローしてくれたのだろう。」とプロフィールを見にいくと、殆ど何も書かれてなかったことがありました。「学生です」とか「どんな仕事をしています」とか。もしくは○○が好きですとか、△△が趣味とか。そういうのがまるでない状態でした。名前だって適当なハンドルネームだったし、その人の情報を知るために参考にできるものといえば過去のツイートくらい。
 僕は純粋にその人の詳細を知りたかったのだけれど、ついに知ることはできず。基本的にフォローされたらその人のツイートやプロフィールを見た上でフォローを返しますが(もちろん全部返すわけではありませんが)、このときは返せず。思い起こせば、こういったことは今までにも何度かあったような気がします。

 とまあ、こんな些細な話なのですが、その後になりよく考えてみると「プロフィールって思っている以上に重要なものなのかもしれないな」と思い始めたのです。

 よく言われている通り、やはりtwitterは属人性の強さに基づいたサービス。そして言うまでもなく他者ありきのサービスであることに間違いありません。
 twitterでは、限りなく個人の思考や行動、ツイートがコンテンツ化されるのですが、その所以は属人性が高いからこそ、ではないでしょうか。思考の断片を流し込ませたり、実況をしたり、リアルタイムの出来事を反映させたり、日頃のニュースについて意見を述べたり…。これらに価値が生まれるのは、ほぼすべて属人性があるためだと思います。twitterによる情報発信には人間の思考が少なからず入り込み、そこにこそtwitterの魅力があると思うのです。機械的に情報を発信するようなニュースメディアでは得られないような「人間味」が混じっていることがむしろ重要なんだろう、と。

 で、その属人性・人間味が何によって生まれ他ユーザから判断されるのかと言えば、やはりプロフィールによるところが大きいのではないでしょうか。そのユーザがどのような人で、どんな嗜好を持っているかなどを記述することで属人性がより強くなり、ツイートに価値が生まれるのだと思います。したがって、情報発信の価値を高めるために詳細なプロフィールは必須であって、自らの人間味をできるだけ反映することが重要なのではないかと思います。

 また、この属人性や人間味はユーザ間のコミュニケーションの質をも高めるはずです。
 twitterには面識のある人間など、本当にごく僅かしか存在しません。日本だけでも50万以上ものユーザがいるため、そのほとんどが知らない人たちで溢れているのは当然です。だからこそ問われるのが、ユーザ固有の「信頼性」や「人間味」だと思います。プロフィールのない状態は、人間でいう「顔」がないのと同義であって、まるで仮面を被っているような状態とさえ言えます。誰だか分からないような人間とコミュニケーションをとることは少なからず好ましいとは思えません。
 だから、よりコミュニケーションの質を高めたいのであれば、人間味や属人性をより高めることが重要なのだと思うのです。ネット世界と言えども、コミュニケーションするのは紛れもなく人間同士。発言に透明性を含ませるという点で人間味を表現することは重要であり、そのクリアなフィールドでこそ、良質な人間らしいコミュニケーションが成立するのだと思います。

 さて、話を戻しましょう。
 フォローして下さった方のプロフィールがないために僕はフォローを返さなかったのですが、実はこれお互いに不幸だったのではないかと今では思っています。
 もしかしたら、その人が自分にとって素晴らしいコンテンツを与えてくれた可能性があったのかもしれませんが、僕はそれを一切遮断してしまいました。その人がどんな人で、どんなことを考えているのかも結局分からずに遮断してしまったのです。しかし正直なところ、これは別に僕が悪いわけではないとも思うのです。「自分にとって価値がなさそうだ、だからフォローしない」という選別がなされることは当然のことなので、やはり元凶はプロフィールがないことなのだと思います。プロフィールの有無で、その人の「コンテンツ」の大きさ、価値が相当に変化してしまった一例でしょう。

 ここまで書いてきましたが、言うまでもなくtwitterには多種多様な利用法があって、さらにその自由性がまたtwitterの魅力でもあって。だから一切強要なんかしようとも思いませんし、こういうことを声を大にして言うつもりもありません。
 中には他ユーザとコミュニケーションをとろうなど毛頭思わない方もいらっしゃるでしょう。情報を集めることに特化したユーザや、ひたすら面白いことを呟いてふぁぼられるのを期待するユーザなどなど。そのような方には、プロフィールなど必要ないのかもしれません(もっともそれならば、その旨を記述してくれた方が他ユーザにとっては嬉しいのですが)。

 あとはやはりプライバシーの問題や、仕事上の都合で詳細なプロフィールを掲載することが出来ないケースはありますが、もうこれは仕方がありません。できる範囲で、人間味の、あなたの人となりが最低限分かりうるプロフィールを掲載して欲しいと思います。

 twitterに対する様々な紹介や方法論を見ていると、どうもそのシステムや利用法に注目を浴びることが多いのですが、今一度プロフィールの重要性を問いただしてみるべきなのかもしれません。


 ちなみに今調べたところ、冒頭で述べた方はもう僕のフォロワーではありませんでした。やっぱり、お互いに不幸だったのかもしれませんね。